HOME > ニュースページ > 政治 > 詳細

現職の政協副主席 銀行から不正融資

2013年06月27日

【新唐人2013年06月27日付ニュース】中国人民政治協商会議の副主席兼秘書長を務める銭運録氏が、湖北省共産党委員会書記を務めていたとき、職権を乱用して銀行から2000万元、日本円でおよそ3億円の不正融資を受けた事が、近日、武漢市の元裁判官によって暴露されました。

                    

武漢市の「台北大廈」は1970年代に武漢市政府が土地を提供して建てられた総合ビルです。武漢市の四つの局が経営の実権を争い、無銭飲食などを行った結果、経営が破綻し、1992年に香港人の孫先義(そん せんぎ)氏が経営を請け負いました。

 

元武漢市中級人民裁判所 潘仁強裁判官

「銭運録が表に出て、中信銀行武漢支店の頭取に融資を要求しました。法律に基づくと

孫先義氏には政府ビルを銀行に抵当に出す権利はないのですが、銭運録が署名したため、

銀行側は孫氏に2千万元貸しました。孫氏は金を手に入れると姿をくらましました」

 

武漢市中級裁判所の元裁判官・潘仁強(はんじんきょう)さんによると、1993年に借り入れ期限がきたとき、銀行側が武漢市政府に返済を促したものの応じてもらえなかったそうです。1999年、銭氏が貴州省省長に昇進後、銀行側は裁判所へ提訴。最終的にビルは中信銀行の抵当に入りました。

 

元武漢市中級人民裁判所  潘仁強裁判官

「中央紀律委員会は銭氏に対して3ヶ月間審査を行いました。ただし調査だけで、処分はしなかったのです。職権乱用罪にしても、詐欺罪にしても、錢運錄の犯罪の証拠は山ほどあります」

 

潘さんによると、これらの情報は当時本案件の審理に関わった友人の裁判官から得たそうです。

 

また、銭氏はコネを利用して甥っ子のためにプロジェクトを獲得し、金儲けをしたほか、不動産開発業者と癒着して、強制立ち退きに抵抗する住民に暴力を振るい、二人を死なせました。他にもテレビ局の記者2人が辞職に追い込まれ、多くの人が暴力を振るわれ、数百戸の権利が侵害を受けました。

 

大紀元時報の報道によると、銭氏は貴州省で在任中、政治実績をあげるために法輪功学習者に対する弾圧に精を出したことで曾慶紅(そうけいこう)元副主席に重用され、国家レベルの幹部へと昇格しました。また、今年初め、女性問題で失脚した中央編譯局の衣俊卿(いしゅんきょう)元局長も銭氏が強力に推した人物だったそうです。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/06/24/a919680.html(中国語)

(翻訳/杜 編集/萩野・坂本 ナレーター/大口 映像編集/吉原)

 

トップページへ